蠍は留守です考

蠍の輪郭を見つめてふける思惟の痕跡

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Service Design Hong Kong 2017 に参加して(2)――印象深い参加体験の分析

2017年10月19日・20日の2日間、香港で行われた Service Design Hong Kong 2017 に参加してきた。カンファレンス概観と感想についてはひとつ前の記事に書いたが、こちらでは印象深い参加体験についての分析を残しておきたい。 前記事から繰り返し述べているよ…

Service Design Hong Kong 2017 に参加して(1)――カンファレンス概観と感想

2017年10月19日・20日の2日間、香港で行われた Service Design Hong Kong 2017 に参加してきた。たまたまSNS経由で知って単独で申し込みをし、後にインフォバーン京都のエスベンさん、山岸さんも参加することを知った。つまり日本からの参加は3人であった。 …

Xデザイン学校公開講座:クリエイティブファシリテーションを考える

2017年10月23日、「Xデザイン学校公開講座:クリエイティブファシリテーションを考える」というイベントに登壇してきた。ミッドタウンにある武蔵野美術大学デザイン・ラウンジでの開催ということで、妙に緊張。 登壇と言っても話題提供という位置付けであり…

何かを欲するとき、それは状態を望んでいるのだ

最近自分の欲しいものが何かについて、よく考える。わかってきたのは、「モノ」ではなく「状態」が欲しいんだなということ。「サービス」とかそういう話でもなくて、いろいろをすっとばして、自分にとって望ましい「状態」が欲しいのだ。 私が欲しいのは、買…

ささいなことで出会う新しい自分

自分の好みは自分がいちばんわかっているつもりでも、ささいなことで知らなかった自分に出会って新鮮な思いをすることがある。そういう瞬間の新鮮味は忘れないようにしておきたいなと思っている。 以下に書き留めることは、そんな新鮮さを感じたときのことだ…

学習共創型デザイナーと分散型学習共創の考察 ―この1年間の研究活動まとめ―

Xデザイン学校で学ぶようになって、ここ1年くらいずっと大人の学びについての研究の真似事のようなことをしている。ときどき発表なんかもしている。 この1年で行った大人の学び関連の発表は4本。以下がそのタイトル。 デザイン学校における学習者の観察 Pull…

第3回Xデザインフォーラム「プレイフルな学びとオープンなデザイン」

2017年9月24日、第3回Xデザインフォーラム「プレイフルな学びとオープンなデザイン」に参加した。結論から言うと、全体を通してかなり熱量の高いすばらしい回だった! 情報デザインフォーラム/Xデザインフォーラムはいつもおもしろいが、個人的には過去に例…

共感、同感、理解、お互いの色

人は人それぞれに感情曲線が違う。同じ体験をしても人によってテンションの上がるポイントは違うし、印象に残ることが同じではない。 他人に共感などと言うが、共感ってそんな生やさしいものじゃない。会話の流れで共感するという表現を使うことはあるが、そ…

私らしく生きるということ

私らしく生きるということは、基本的人権として死守したい部分である。 私にとっての「私らしく生きる」の定義は、個性的であろうとしたり、人と違う自分を追い求めることとは違っている。「私らしく生きる」の中には、自分が好もしいと思う文化を自分の好き…

LIVES TOKYO 2017 はたらく・たべる・わらう

2017年9月10日、東京ミッドタウンで行われた LIVES TOKYO 2017 に遊びに行ってきた。自分の周辺ではあまり話題になっていなかったイベントだったのだが、義伯母が、関わっているため、知ることができた。 公式サイトでは、イベントの概要を以下のように説明…

場を支配する空気感

空気感というものがある。あれは不思議だ。 以前、ある飲食店で食事をしていたときのこと。お店でミュージックビデオのチャンネルが流れていた。 自分の青春時代に流行った曲は、イントロが流れてきただけですぐにわかる。ハッとするくらい懐かしい思いがし…

クリエイティブ・ファシリテーションの基礎を学ぶ@千葉工大・山崎研究室

去る2017年8月9日、千葉工業大学の山崎研究室の学生向けイベント「ファシリテーションとUXデザインを学ぶ」にて、簡単な講座とワークショップを実施する機会をいただいた。 午前中に大学院生がクリエイティブ・ファシリテーションを学び、午後には院生が学部…

Service Design Workshop in Taipei 2017 DAY2

2017年6月25日は、Xデザイン学校と林事務所共催の日台共創的跨國型服務設計工作坊、Service Design Workshop の2日目。1日目に行ったフィールドワークと分析を発表し、新しいサービスを考えてみるところまでがこの日の内容。 フィールドワークからサービスを…

Service Design Workshop in Taipei 2017 DAY1

2017年6月24日、Xデザイン学校と林事務所共催の日台共創的跨國型服務設計工作坊、Service Design Workshop に参加した。台湾のサービスデザイナーである林承毅氏による路上観察学会のお話も伺える貴重な機会になった。 テーマは「日本人の台湾人化パターンを…

How to Explore Future Experience

台湾と日本の学生による台中交流工作坊 Cross-Cultual Workshop に参加した次の日、新竹市にある工業技術研究院で行われた「How to Explore Future Experience」という講演会を聴講した。 山崎和彦先生とDer-Jang 氏の講演のあと、パネルディスカッションが…

Cross-Cultual Workshop 2017 in Hsinchu

2017年6月22日、台湾清華大学で行われた台中交流工作坊、つまり台湾と日本の学生による Cross-Cultual Workshop に参加した。ワークショップが行われた台湾清華大学は、新竹市にある。特に工学系に強い大学だそうで、サービスデザインラボを持っていることで…

語学学習は不要なのか

語学はもう要らないと言う人がいる。私は実はそうではないのではないかと思っている。特にほんのちょっと先の未来を生きる人々にとっては。 日本人はきっとこれから少数になっていく。そして日本語話者が減る。一方、機械翻訳は高性能になる。スマホや近未来…

あやふやになる恍惚

知らない土地で、ひとり過ごすのが好きだ。知らない土地で、ひとり歩くのが好きだ。ひとりであることを実感するのが、とてもとても好きだ。 知らない土地で過ごすことが好きなのはきっと、人としてあやふやになる瞬間と、それが続く時間を味わうのが好きだか…

表現を共有するためのことば

友人の個展に行ってきた。版画、特にメゾチントという技法の中で、心象風景を探求している作家だ。 ギャラリーの壁に静かに並んだ作品たちの、しかしフレームの中には動きが溢れているおもしろさ。ていねいにていねいに見つめては見失って、手探りしてはこぼ…

Automagic Podcast #169 でおしゃべりしてきた

少し前、6月半ばに長谷川恭久さんの運営するPodcast、Automagic にお呼ばれして、おしゃべりをしてきた。そのときのおしゃべりは、#169 のアーカイブで聞くことができる。 ワークショップ、デザイン、コミュニケーションなどをキーワードにおしゃべりをした…

街のしくみが個人の感覚を支配する

真冬を過ぎると、なんとなく落ち着かない夕暮れが増えてゆく。真冬でさえも、夕方は比較的集中しづらい時間だったりする。 街のどこかで17時を告げるチャイムが鳴って、ふと顔を上げると陽が傾いていて、街の空気がおかえりなさいの顔をしている。多くの勤め…

先回りと最適化の予想

嫌いなもののひとつに「知ってたらできたし当然やっていたであろうこと」を後出しで追加指示される、ということが挙げられる。 後出しが好きという人はいないと思うが、人それぞれ理由は違っているはず。私の場合は自分の頭で考えられたはずの事案に対する機…

尊敬と目指してない感

自分が「尊敬する人」と「目指す人」は違う。 つまり尊敬しているからといってその人を目指しているわけではないし、その人のような在り方を目指しているけれども実は尊敬はしていない、みたいなことが普通である。もちろん、尊敬しているし目指している人も…

透明すぎると見失う

以前、ある特徴的な建物を目指して歩いていた。その建物は周囲の普通のビルとは違って、ガラス張りでオープンな作りになっており、他と違う個性を持っていると聞いていた。 しかし、歩いても歩いても辿り着かない。同じところを何度も何度もぐるぐるとまわり…

理論のつまみ食いと交配

いろいろな理論を掛け算したり応用したりすることが好きなのだけれど、そういう姿勢をよく思われないこともたまにある。研究者でも専門家でもない素人の立場で分野横断的な工夫をしてみたいと言うと、つまみ食いとして害悪のように受け取られることがある。 …

俯瞰することによるインスピレーション

全体を俯瞰することによりインスピレーションを得るタイプだ。細部を観察することとセットではあるものの、細かい情報のインプットがあったうえで、全体の関係性やバランスから気付かされることが多いのだ。 そういう性分なので、何事にも俯瞰できる環境や状…

図書館の意義

私は図書館という存在をとても愛している。世の中がどんなにデジタル化しても、インターネットが発達しても、図書館はなくならないでほしいと思う。 もしかしたら古いタイプの考え方なのかもしれない。しかし、蔵書や古文書といったタイプのアーカイブを適切…

自分のイデオロギーが誰かを殺す

善良なだけで「よい人」と呼ばれる時代ではなくなった。善良かつ社会的な感度が高いことが求められる。また、いままで「よいこと」とされていたことも、今では形を変えてしまった。かつて善良であったはずの人たちは、自分たちが善良であるという本人の意識…

過去からの手紙、ポエム駆動アクセシビリティ

このエントリは『Web Accessibility Advent Calendar 2015』の24日目、ポエム担当の Hitoyam です。 自分自身が書いた 2013年の a11y ポエム、2014年の a11y ポエムを受けて、ポエム駆動でアクセシビリティに関わる活動をしている。前を向いて走ってきたので…

私のファシリテーションへの向き合い方(2015年版)

このエントリは『ファシリテーター Advent Calendar 2015』の22日目です。 2015年にも様々な場所でワークショップをする機会があった。プログラムもたくさん作ったし、ファシリテーションもした。とてもありがたい。その中で、自分なりにファシリテーション…

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