蠍は留守です考

蠍の輪郭を見つめてふける思惟の痕跡

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仕掛学の trigger categories について考えてみた

このエントリは『UX Tokyo Advent Calendar 2015 - Adventar』の16日目です。 最近になって松村先生の仕掛学の論文を読んだりお話を聞いたりする機会があった。論文の中にも出てくる Shikake trigger categories という分類が興味深かったので、いろいろ考え…

風情と浅ましさと自分の中の矜持

ある冬の話。高めの塀に囲まれた他人のおうちの庭に咲いている花を見た。 てっぺんがちょろっとだけ見えて、きれいだなと思った。風情がある、という表現がぴったりの様子で。よく手入れされていて、愛情がかけられている枝ぶりがわかる。このお宅の方が自分…

高齢者福祉への興味

今は子どもの福祉よりも高齢者福祉に強い興味がある。老い先が短い高齢者よりも子どもの福祉を手厚く、という向きもある。理屈から言っても感情から言っても、なんの反論もない。逆説的ではあるものの、だからこそ高齢者福祉が気になるのだ。 親になれば、子…

歪めずに手渡すこと、受け取ること

対個人として誰かに接する時に必要なものは、抽象論ではなく顔と顔、肌と肌を突き合わせた五感の開放なのかもなと思う。一方、文化や価値観を含むバックグラウンドを語る際に必要なものは、本質やそのエッセンスの抽出と共有なんじゃないかと。 事実だけを見…

表現の脅迫

少し前まで、「表現に脅迫される」という表現に脅迫されていた。 いや、単に自分でそういう言い方をしているだけなんだけど、それにしても脅迫という言葉が相応しいくらいに考えさせられていた。言語化という表現方法を取る時にも、常に表現からの脅迫を受け…

鞄の話

ある鞄屋さんのショールームに行った時、なんとなくつまらない思いをして帰ってきた。好きな工房の鞄なので、楽しみに立ち寄ったのだが。 私は人並み以上に鞄にこだわるタチではない気もする。とはいえ人並み程度にはこだわりがあるので、関心がないタイプで…

スキルと個性、その評価

その人にとって自信のあるスキルでも、母集団が変わると評価の対象にならない場合がある。ざっくりとわけると、以下の2点になるのかな。 母集団の中に、自分よりさらにスキルが高い人しかいない場合 母集団の中で、そのスキルが求められていない場合 その現…

自分の毎日をハックする

意識して眺めてみると、自分の毎日をハックしてる人たちがたくさんいることに気付く。そういう人たちは表に向かって声を上げることより、自分たちの毎日をひたすら(前向きに)ハックすることにエネルギーを注いでいる(ように見える)。 私の価値観では、他…

「作ってもらう」側の人間

どんな仕事をしていても、作ってもらう側の人でなくなることはありえない。作る人であるという自負が強くなると、それを忘れてしまう。作る仕事をしているなら、そのことに自覚的であった方がいいのではないかと思う。 チームで自分の手の届かない領域のもの…

sticky50 に参加してみた

#sticky50 という企画に乗っかって、2015年8月1日から50日間、ふせんに何か書いてシェアするということをやっていた。発案者であるヤスヒサさんも「50日間付箋紙に絵を描き続けて気づいたこと」という記事で総括している。 なぜか4アカウントで運用するとい…

行動するサイレント・シチズン

普段あまりSNS上で自分の政治信条について詳しく発言することはない。しかしわりと明確かつ強い信条を持っているタイプだという自覚はある。 最近は特に、市民であるか国民であるかの自覚の違いによって、自分の中の政治信条が大きく二分されていると感じる…

同時代性と文脈

ある時代の文脈を救い取ろうと必死だった世代と、もうそれがそこにあって当たり前の世代とで断絶がある。だから人は同時代性に対する特別な感情があるのだし、同時代的な体験を共有したという事実を大事にする。 同時代的に文脈を生み出し補完し翻弄されてき…

人の不安のかたち

自分は相対的に「自分ってものがない人間」だと思って生きてきたのだけれど、他人から見るとそうでもないらしい。とはいえ、何との対比で Relative なのかという話でしかないし、その感じは単なるコンプレックスでしかないのだろうけれど。 なんでこんなこと…

『遊ぶヴィゴツキー: 生成の心理学へ』で考えたこと

ロイス・ホルツマンの『遊ぶヴィゴツキー: 生成の心理学へ』がとてもおもしろかったので、読書しつつ思ったことなどをメモするエントリ。 本書では「パフォーマンスが人間発達の道具と結果の弁証法的活動である」とする考え方が述べられている。 私たちは自…

専門家の眼鏡

何らかの分野の専門家がそばにいるというのは、とても貴重なことだ。彼らはみんな、深いところで呼吸をしている。私たちと同じ地面に足を乗せて立っていても、その目線ははるか地平に突き抜けている。 自分があずかり知らない世界のプロが隣でまばたきをする…

演劇的であるということ

演劇的であるということがどういうことか、自分なりに考えている。先日、演劇の世界にいる人の目線をちょっとだけ垣間見る機会があり、それ以後ぼちぼちとそんなことを考えているのである。 私自身は演劇に対してなんの素養もなく、好きではあるけれども熱心…

パネルディスカッション、あるいは公開ダイアローグ

前回のエントリ第16回 情報デザインフォーラムのメモを書いたとおり、パネルディスカッションのモデレータを務めさせていただいた。モデレータという立ち位置もはじめてなら、パネルディスカッションという形式に参加するのもはじめて。本当によい経験をさせ…

第16回 情報デザインフォーラムのメモ

2015年4月29日、第16回 情報デザインフォーラムに参加してきた。今回の全体テーマ設定は「『つくる』を『つくる』」。つくるということについて、情報デザインの視点で考え直す機会となった。 情報デザインフォーラムは「コミュニケーションデザイン研究会」…

HDIfes #04「人を巻き込みチームを作る」に参加した

2015年4月12日、HDIfes #04「人を巻き込みチームを作る」に参加。hcdvalueさん側からのご推薦ということで、講演に登壇する機会をいただいた。Web担当者Forum の記事を見ていただいたことから興味を持ってくださった方もいらっしゃったようで、大変ありがた…

わたしのマチオモイ「いいざか帖」できました

ここのところ制作していた薄い本がようやく仕上がった。1年かけて故郷に足を運んで、いろいろなことを思い返して、見つめ直して、やっと形になった本「いいざか帖」。 「いいざか帖」は、わたしのマチオモイ帖という企画展のために作成したミニブック。2011…

グラフィックレコーディングとリアルタイムドキュメンテーション

昨今ではグラフィックレコーディング(GR)やリアルタイムドキュメンテーション(RTD)が注目されている。 文字だけでなく、図やイラストなども使ってビジュアル的にわかりやすく構成し、議論や会議などの流れを視覚化するのがグラフィックレコーディング。…

2014年度 HCD-Net 第7回 サービスデザイン方法論

2015年1月10日、ヤフーさんを会場として開催されたHCD-Net 第7回 サービスデザイン方法論(フォローアップ講習会)に参加してきた。今回は過去の参加者によるライトニングトークで講習を振り返るという試み。その形式が面白いと思ったので、LT発表込みで参加…

アクセシビリティを考えるためのワークショップ

Web Accessibility Advent Calendar 2014、24日目のエントリとして。去年のこの日にはポエムを書いていた。もう一年も経つのか、と驚きつつも、ちょうど一年前に何を思っていたのかを振り返ってみる。 具体的にはまだわからないけれど、何かしらのお手伝いが…

WSDをUXDとして捉え直してみる(一歩目)

UX Tokyo Advent Calendar 2014、15日目のエントリとして。 普段、自分の活動や仕事にUXという冠を掲げることを好まない。だが、ワークショップのデザイン(WSD)をする時は例外だ。純粋に何かを「体験」してもらうための時間をデザインするのがワークショッ…

ワークショップ形式で思考の旅をする deCAFE シリーズ、好評継続中

大人向けワークショップ形式のイベント「deCAFE」シリーズをはじめてから半年近く経った。ここまでに3回行っており、vol.3は先日の11月29日に開催したばかり。ここまでのまとめの意味も込めつつ、Workshop Advent Calendar 2014 の1日目エントリとして、deCA…

Service Design Network Japan Conference 2014 の話のようでいて、実はただのひとりごと

2014年9月14日、Service Design Network Japan Conference 2014(サービスデザインネットワーク・ジャパン・カンファレンス2014) に参加してきた。今回が2回目の国内カンファレンスで、「行動と組織のトランスフォメーション」がテーマだった。 第1回目も参…

大人にもアップデートが必要である

石戸奈々子さんの「子どもの想像力スイッチ!」という本を繰り返し読んでいるというか眺めている。 自分がこの本でいちばんおもしろいと感じる部分は、子どもたちは子どもたちのための新しい教育や新しい時代にあっという間に適応して、彼らの未来のために彼…

HCD-Netサロン「UXと組織のデザイン」

HCD-Netサロン「UXと組織のデザイン」に参加してきた。事業会社の人事担当としての取り組み、インキュベーターとしてスタートアップを育てるための取り組み、既存の組織を改編・スケールさせるための取り組みなどが聞けて大変に面白かった。 主に BEENOS 山…

ワークショップデザインに期待されるもの、のその先

「DevLOVE現場甲子園2014 東日本大会 でワークショップデザインについて話してきた」というエントリを書いたのだが、大事なことを書き忘れていたので。 発表後にもらった質問と、その答え 発表後に同じ創トラックでの発表者でもあった上平さんから「話し合っ…

DevLOVE現場甲子園2014 東日本大会 でワークショップデザインについて話してきた

DevLOVE現場甲子園2014 東日本大会で、ワークショップデザインのことを話してきた。「ワークショップ」ではなくて「ワークショップデザイン」にフォーカスを寄せて。 持ち時間20分の中で、できるだけワークショップデザインの全体が見えるような話にしたかっ…

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